【考察】明け方の若者たち

本の紹介

スライド続けて18年!

どうも夜型の若者のショーイチです。

今日は「明け方の若者たち/カツセマサヒコ」の感想と考察を交えながら紹介します。

ネタバレはします。

見所は?

1.名言メーカー

「明け方の若者たち」にはたくさんの名言が出てきます。

例えば

  • 「何者でもない時期だけ何をしてもいい」
  • 「間違いだらけなのに見つけようと思うと見つからないのって、人生みたいだよね」
  • 「妥協した中でも前向きに生きる」

などがありました。

思わずメモしてしまうような名言が他にもあります。

作品の中だけでの名言ではなく、ちゃんと現実でも名言ですごく刺さりました。

2.芸術的な文章

村上春樹さんみたいな比喩表現だったりがふんだんに盛り込まれた文章が特徴です。

個人的にはすごく好きです。

「寂しさだけが綺麗な浴室にこだましていた」という文がすごく魅力的だなと思って、その魅力を書いた記事があるので詳しいことはそちらに書きます。

3.「選ばれなかった」僕たち

おそらく、この小説は「選ばれない」というのがテーマにあるのではないかと思います。

主人公は彼女に選ばれない、尚人は会社に選ばれないという共通点があります。

でも、最終的には前向きに挑戦します。

カツセマサヒコさんのインタビュー記事でも見ましたが、「何者かになれなくたっていい」というメッセージを強く感じます。

「明け方の若者たち」というタイトルからもそんなメッセージが感じられます。

どんな物語?

一言で言うなら、「妥協した人生を送ってきた主人公が禁断の恋に落ちて、別れ、前を向くまでの物語」です。

以下あらすじ

妥協した中で最善を選んだ主人公はこんなはずではなかったと思っていた。そこで彼女と出会う。彼女との恋は主人公にとって未知の体験であり、人生の最盛期となるものだった。

物語の流れは以下の通り!

  1. 飲み会で彼女と出会う
  2. 就職し、のちの親友の尚人と出会う
  3. 彼女との別れ
  4. 一歩踏み出す主人公

1.飲み会で彼女と出会う

主人公は「勝ち組飲み」で彼女と出会います。

この「勝ち組飲み」と言うのは4月中に内定を得ている人だけが参加できる飲み会です。

なんとも嫌味な飲み会ですね。わざわざこの名前をつけるとは。

それは置いといて

主人公と彼女はここで出会いました。

しかも、彼女が携帯をなくしたと言うので主人公がかけることになったが、実は彼女のポケットの中にありましたと言うオチで。

その後、主人公たちは一度別れます。

しかし、彼女から「私と飲んだ方が楽しいかもよ笑?」という連絡が。

これは、あざといですね。

狙っていたのかいないのかはよくわかりませんが(個人的には狙ったと思っている)、思わず憧れてしまうロマンチックな誘い方です。

ここから彼女との関係が始まるのです。

2.就職し、のちの親友となる尚人と出会う

内定式で主人公と尚人は出会います。

尚人は内定式の交流会で自ら司会をするくらいに意識と能力が高いです。

しかし、尚人は行きたくもない営業部に配属されます。

さらに主人公もいわゆる雑用係である総務部に配属されました。

2人には「選ばれなかった」という共通点がありました。

そういう部分もあって2人は仲良くなれたのかもしれません。

3.彼女との別れ

彼女との別れがやってきます。

実は彼女、既婚者で夫は3年間海外で働くことになっていました。

そのため、主人公と不倫するという流れになったのでしょう。

夫が帰ってきたため、主人公と彼女が会う頻度が少なくなります。

主人公の4年間という長い恋が終わります。

ただ「選ばれなかった」主人公と彼女への未練だけが残ります。

4.一歩踏み出す主人公

彼女と別れた後も主人公は1年間くらい、引きずります。

ある時、尚人が会社を辞めます。

悪い意味ではなく、新しい環境へ挑戦するのです。

尚人につられてか、主人公も1歩踏み出す決心をします。

部署の移動を申し出るという小さいように思えるものでしたが、主人公にとっては大きいことです。

尚人と挑戦の成功を誓い合い、新しい1歩を踏み出します。

という物語です。

カツセマサヒコさんってどんな人

カツセマサヒコさんはこの「明け方の若者たち」がデビュー作だそうで

小説家になる前はライターとして活動していたそうです。

その前は大企業にいたそうで、この経験が物語にも反映されているそうです。

カツセマサヒコさんはもう1つ、Twitterが有名です。

こんな感じの妄想ツイートです。

少しクセがあっていいですよね。

まとめ

「明け方の若者たち」は全ての妥協した人生を送ってきた人たち、選ばれなかった人たちだけでなく美しくも儚い青春のような物語をを読みたい人にもおすすめです。

個人的には、文章を書く仕事であったりTwitterが有名であったりと僕の目指すような姿に似ているので少し親近感が湧きました。

以上、「明け方の若者たち」の感想でした。

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